「温故知新という言葉があります。 この言葉を解釈するなら、「古いことは、とってもワンダー」ってこと。 ならば、徹底的に古いことを! ということで、カルチャーやライフスタイルにおいて もっとも古い縄文時代は、まさに今の時代のワンダーランド! 「縄文祭り」は、縄文時代からインスパイアを受け、 多種多様な出店者やパフォーマー、アーティストが一堂に会するイベントです。 グッズやフード、アートなど、まだ見ぬワンダーなものに出会ってください。9月3日は、EMMA COFFEEに集合! レッツジョーモン!!」
というなんだかワクワクするコンセプトのもと、出店者の考えるそれぞれの縄文を持ち寄った1日限りのお祭りが開催された。
EMMA COFFEEは不便な場所にあるので集客がどこまでできるかと思っていたが、蓋を開けてみれば店だけでなく前の歩道にも人が溢れるほどの来客。
三重や滋賀など遠方からのご来店も、僕が聞いただけでも何名かいらっしゃった。
来客数はちゃんと数えていた訳ではないが、提供したコーヒーの数から考えると300人以上来られていたと思う。
中西商店は曽祖父の代から営業しているが、ここまでお客様が来てくださったことはなかっただろう。
もちろんEMMA COFFEEにそこまでの集客力があるわけもなく、それぞれの出店者さんのお陰様なのだが。
出店してくださった方々は人気で有名なお店ばかり。
僕としては、このお話を頂いたときに出店者の方々が豪華すぎて少し気後れした。本当にウチでいいんですか?と恐縮してしまった。
もちろん皆さんそれぞれの分野のプロだが、イベントを通して遊ぶこともプロだと感じた。
友達にイベントに誘われたからただ出店したとか、商売になりそうだから出店したとか、そういう事では全くなくて
それぞれの方が自分事としてこのイベントを盛り上げて、自分たちができる限りの仕事と準備をやって、本当にいいものにしようという気持ちがめちゃくちゃ強い人達ばかり集まっていた。
提供するサービスや商品だけでなく、人間として魅力的すぎる人達の求心力というものを感じざるを得ないイベントだったと思う。
でなければあんなにお客様が来てくださるわけもないし、誰もが笑顔になるようなムードは作れなかっただろう。
ことある毎に僕の周りの人が口にする「結局、人やんな。」という言葉。
このシンプルな言葉に尽きると思う。
この日の様子を収めたたくさんの写真や映像があるが、それを見るだけでは分からない現場でしか感じられない事なんだろう。
それぞれの人間力の高さに、僕はちょっと恥ずかしくなった。
皆さん僕よりも年齢も魂レベルも上の先輩ばかりだったが、出会えたことに感謝と、こんなに気持ちのいい人に自分もなりたいと心から思った。
縄文時代の人たちも「あの人人間力高いなー」「憧れるなー」みたいな会話してたんかな?
この日の帰り道の車の中で考えたりした。
またいつか2回目ができたらいいな。
当日の様子
縄文祭りムービー
〈撮影・編集 北中康雅〉
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【出店者一覧】(あいうえお順)
EMMA COFFEE (コーヒー・コーヒー豆・コーヒー加工品・焼き菓子) @emmacoffee_
obrarte (生姜のシロップや秋の実りドリンク) @kokisocco_obrarte
Curation (『縄文パスタ』の予定です。) @curation_eat
COZY FACTORY (縄文的ブローチなどなど COZY FACTORY的な縄文作品の販売) @higuno_cf @kanappe_rururu
COCHICAFE (かき氷) @cochi_cafe
鈴木裕之 (縄文似顔絵) @suzuuqui
ダルマワークス (インスタレーション的なこと) @dalmaworks_yossy
TE tea and eating (TE – 縄文的茶会・中国・台湾茶葉販売) @te_tea_eating
101010 (雑貨) @101010_tototo
中村未来子 (草編み) @miku5
Fält (土偶パンとレシピ Fältbooks の本) @faltikeda
pō/peaceful space (縄文をイメージしたお菓子と、スコーンなどのクイックブレッドと焼き菓子いろいろ◯) @po_nagaodai
ポノポノ食堂 (たこやき、おにぎり) @ponoponoshokudo
ホンダ シホ (お守り装身具) @honda_shiho_
松本家庭科室 (縄文bag、クッション、首飾りなど) @matsumotokateikashitsu
ミズタマ舎 (器と生活雑貨) @jirojoro @mizutamaruo
唯一味 (縄文スパイス、唯一味、唯七味、ドライ柚子胡椒、アマンドショコラ) @yui_ichimi
RainbowFam (RainbowFam的縄文衣とリネン服) @rbfm_plus
大阪府豊能町生まれ 20代前半に「おもしろそう」という理由でトロントへ渡りコーヒーショップで働き始める。カナダでの生活、人や文化、ヘラジカが好きになり、カナダ人になることを本気で計画するも、家の事情で実家の豊能町へUターン。 2014年、家業である中西商店を引き継ぎ、店舗の一角でEMMA COFFEEを開業。 2021年、中西商店を全面的に改装。あらゆる人が自由に過ごすことができる「公園」を作ることを目標に中西商店をリニューアルし、多様なイベントやプロジェクトを企画。同時にEMMA COFFEEを自家焙煎化し、オリジナル商品の開発やコーヒー豆の卸にも力を入れている。
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