農民美術
Text by Shingo Fukuhata

私は、グリーンウッドワーカー歴 8年ほどになる。
それは椅子やスプーン、器など、暮らしの道具を
身近な伐りたての生木で作るというものだが、そのモノづくりは使い易さや美しさの追求を繰り返す作業だ。

それとはまた別に、この一年くらいは
熊やフクロウといった動物を削ったりすることが多くなった。
そういった、お家で飾るとホッとするようなものはカフェで以前から販売してきたが
コロナ禍になってから
皆さんから、より求められてる気がしてならない。
そして、私自身も作っていて、とても楽しいので
作業も進むのである。

今から100年ぐらい前に
北海道でスイスのお土産からヒントを得て
熊彫りが始まったり、信州でロシアの工芸品を
参考にした農民美術がされ始めたことに
とても興味がある。

「愉快さ」を作り
「愉快さ」が買われる。
それで成り立ってるというものだ。
「愉快さ」という美術品や玩具などは
100年前、いや大昔から存在してる。
暮らしが困難であっても、いや困難だからこそ
人々は、日々に「愉快さ」を求めるのだろう。
今月、北海道の夕張市で生木で作る熊のワークショップを行う。
その前に熊彫りの発祥の地である八雲市やアイヌの資料館などにも
寄りたいと考えている。

用の美と、用ではない美
私のグリーンウッドワークの旅は続く。

Writer Profile
福畑 慎吾

福畑 慎吾
Shingo Fukuhata

1972年生まれ 大阪府 能勢町出身 酪農学園大学を卒業後、食品メーカーや お惣菜屋さんで働き、その後独立。 2006年にカフェソトをオープン。 現在は、主に グリーンウッドワーカーとして旅の途中。

中西商店/Emma Cofee
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