店の常連さんの方を通じて、カオヤム山羊草の山本洋子さんと、ヤギのひろしと知り合った。
洋子さんは愛ヤギ(?)のひろしと一緒に、大阪市内で間借りでカオヤムなどの料理を提供していると聞いてすごく興味をそそられた。
市内での活動は続けながら、今年初旬に能勢町に引っ越してきたばかりだった洋子さんは、このエリアでも活動場所を探しているところだったこともあり、是非ウチでカオヤムを提供してほしいとお願いをした。
中西商店(EMMA COFFEE)はしっかりとした食事は提供していないので、いつも来て下さっているお客様にも普段と違った楽しみ方をして頂けるのではないかと思ったからだ。
しかもできる限り地産の食材を使うことを洋子さんが提案してくれ、それは最高だと僕も思った。
近所で無農薬や有機で野菜を作っている農家さんにも喜んで頂けたら、「三方良し」の企画になる。
カオヤムはタイ南部の郷土料理
簡単にいうと野菜とハーブの混ぜご飯といえばわかりやすいだろうか。
具材は野菜やハーブ、ナッツ、フルーツなど。
山羊草さんのカオヤムには動物性の食材は一切使われていない。
そして混ぜて食べてしまうのが勿体無いぐらい見た目の色彩が美しい。
結果としては予想よりも遥かに多くの方に召し上がっていただくことができ、大盛況の2日間となった。
召し上がってくださったお客様がそれぞれ感想を言って帰ってくださるのが印象的だった。
スプーンで口に運ぶたびに違う味・食感が味わえて、最後のひと口まで楽しいカオヤム。
はじめて食べた人はその美味しさへの驚きや、意外性について感想をくださり、
食べたことのある人は前回との食材の違いを楽しめた事への感想を語ってくださった。
見た目の綺麗さもさる事ながら、これだけ多種多様な食材を一度に、しかも食材の個性をそのまま楽しむ食べ方もあまりないのではと思う。
食べた後に誰かに話したくなる料理なのだろう。
いいもの食べるとみんな気分が良くなって雰囲気が明るくなる。
そういう空気感が、何よりの収穫だった。
こういうことはこれからも継続的にやっていきたいと思っている。
パクチー・高山まな・大根の花・ブロッコリー・スティックセニョール・董立ちキャベツは高山地区で農業をされている御守さん。
紅芯大根の花・サラダバーネットは安穏農園さん。
ヤーコン・玉ねぎはご近所の室賀さん。
ご協力ありがとうございました。
そして山羊草の洋子さんとひろし、ボランティアで手伝ってくれた、今回の企画の発案者でもあるアユさん。
本当にありがとうございました。
大阪府豊能町生まれ 20代前半に「おもしろそう」という理由でトロントへ渡りコーヒーショップで働き始める。カナダでの生活、人や文化、ヘラジカが好きになり、カナダ人になることを本気で計画するも、家の事情で実家の豊能町へUターン。 2014年、家業である中西商店を引き継ぎ、店舗の一角でEMMA COFFEEを開業。 2021年、中西商店を全面的に改装。あらゆる人が自由に過ごすことができる「公園」を作ることを目標に中西商店をリニューアルし、多様なイベントやプロジェクトを企画。同時にEMMA COFFEEを自家焙煎化し、オリジナル商品の開発やコーヒー豆の卸にも力を入れている。
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